浮腫・気腫がみられたら
【浮腫】・・・血管外の細胞外液が増加、皮下組織に水分が増加した状態。(むくみ)【原因】①全身因子・・・腎臓における糸球体濾過量の減少。アルドステロンによるNA再吸収増加。抗利尿ホルモンによる水分の再吸収の増加。②局所因子・・・毛細血管透過性の亢進。毛細血管内圧の亢進。血漿浸透圧の低下(Albの減少)リンパうっ滞。【病態】①心臓性浮腫・・・うっ血性心不全として浮腫が起きる。下肢に現れ、心不全の悪化とともに全身に及ぶ。起座呼吸、チアノーゼ、労作性呼吸困難。②腎性浮腫・・・急性腎不全による浮腫。眼瞼部に現れる。一過性。③肝性浮腫・・・低蛋白血症で現れる。腹水、腹壁静脈怒張、女性化乳房、肝硬変の症状。④内分泌性浮腫・・・甲状腺機能低下症の皮下にムコ多糖の沈着がある。⑤血管神経浮腫(クインケ浮腫)・・・突発性でアレルギーや自律神経失調で血管拡張と血管透過性亢進が原因。抜歯などの外科的侵襲が誘因となる。じんましん様の限局した浮腫。数時間で消失。⑥脚気による浮腫・・・ビタミンB1欠乏によるもので下肢に現れる。【対処法】クインケ浮腫は数時間で消えるが稀に口底部、咽喉頭ぶの浮腫で嚥下痛や呼吸困難を訴えることがあるので気道確保や酸素吸入を行う。【気腫】・・・皮下または組織間隙に空気あるいはある種のガスが侵入した状態。【原因】①下顎埋伏智歯抜歯の分割に用いたエアタービンのエア(5倍速マイクロモーターを使う)。犬歯の根管治療②根管乾燥に用いた3WAYシリンジのエア。③抜歯窩や根管の消毒に用いた過酸化酸素の気泡。【症状】①急激に腫脹と疼痛が始まる。②空気の侵入は頸部、上胸部に及ぶ。③雪を握ったときの感覚(握雪感)【対処法】①局所に限局した場合は1)感染予防として抗菌薬投与。口腔連鎖球菌と嫌気性菌に感受性のあるβラクタム系がファーストチョイス。2)安静指導・・・口腔内圧の上昇をきたさないように息止め、くしゃみなど避ける。腫脹部を押さない。②少しでも呼吸に関する症状がある。(縦隔気腫、咽頭気腫)呼吸器に受診。
2025年12月23日 09:22
