頸肩腕症候群
頸肩腕症候群とはいわゆる肩こりであるが僧帽筋、頭半棘、頭頚板状筋、肩甲骨筋、棘上筋、小菱形筋、大菱形筋などが肩こりに関する筋肉であり、肩が凝ると、頸部、首の付け根から肩、背中にかけて張りや凝り、痛みが生じます。ひどいときは頭痛や吐き気、眼の霞や目まいを引き起こすケースもみられ交通事故のむち打ちの症状と共通する部分があります。肩こりと歯の咬みあわせがどのようなメカニズムで起こってくるか?その前に神経筋反射機構を考えてみる。神経線維の終末に刺激が加わるとインパルスが求心的に中枢に向かって走る。これを情報としてキヤッチした中枢ではそれに対応する何らかの判断を下し遠心方向にインパルスが走って、筋肉その他の器官に興奮を起こさせるこれを反射弓という。まず上下歯列間に介在した食事においてその応力が歯根膜の受容器に感知されて興奮しインパルスが知覚中枢に送られる。それと同時に顎運動の支点になっている顎関節の受容器、咀嚼筋の中に含まれている筋紡錘、あるいは口腔内の骨膜にも圧受容器が分散して圧に関するモニターの役を果たしている。こうして各所からもたされた情報を感覚中枢で分析しその結果前頭葉や小脳にある運動中枢に報告される。運動中枢から各種の咀嚼筋群(側頭筋、咬筋、内側翼突筋)に対しそれぞれ均衡のとれるようなしれが運動神経を通じてインパルスが送られそれを受けた筋線維が収縮する。食品の抵抗を破って咬合力が発揮され閉口に向かう。開口筋は下顎を動かす筋肉でオトガイ舌骨筋、顎舌骨筋、茎突舌骨筋、顎二腹筋などの舌骨上筋群と甲状舌骨筋、胸骨向上筋、肩甲舌骨筋などの舌骨下筋群でありこれらは喉を中心とする首回りの筋肉である。咀嚼筋は閉口筋である。咬合平面を考える場合はかみ合わせの支点は第二頸椎の歯突起の部分です。第一頸椎(環椎)と第二頸椎(軸椎)が合わさったものであり上顎は頭蓋骨と一緒に動いているためその支点となるのは環軸関節である。下顎が支点となるのは顎関節でありの顆頭であり前方滑走運動、回旋、回転運動である蝶番運動である。環軸関節の運動は頭部,を上顎を屈曲、伸展、側屈、回旋である。咬みあわせが中心咬合位、咬頭嵌合位、偏心咬合位がすべて一致する咬合(左右対称性フルバランスオクルージョン前歯部、左右の4番近心、左右7の咬合の5点接触)ならば顎関節も環軸関節も咬合面を支持面としてうまく機能が発揮できます。逆に咬合の不調和とは①中心咬合位と咬頭嵌合位のズレ②口頭干渉③平衡側の閉口咬合(Balancing Contact)。顎を前後・左右・斜めに動かした時に咀嚼すると咬みあわせが不調和の時にその歯を支点に咬みあわせのバランスをとるために舌骨上筋群・下筋群が不均衡に動きます。これにより舌骨上筋群・下筋群の収縮が起き環軸関節を支点として頭部、頸椎を前屈させ頸椎のカーブを消失させる。咀嚼筋も舌骨上筋群・下筋群も頭部と頸椎を前屈・側屈、回旋させるように働きます。さらには首の周りの筋肉(小後頭直筋、大後頭直筋、肩甲骨筋、頚板状筋、胸鎖乳突筋、僧帽筋など)までが普段なら頭部が倒れないように支える筋肉までが持続的にアンバランスな緊張が生まれ肩こりとなるのです。上部頸椎のひずみは延髄への影響あるいは自律神経が障害される可能性もあるということです。
2025年12月28日 08:14
