⑥舌良性腫瘍
【舌の良性腫瘍と腫瘍類似疾患の病理】①乳頭腫・・・重層扁平上皮が乳頭状に増殖する。有茎性広茎性の境界明瞭な隆起性病変である。顆粒状、乳頭状を呈し硬さは弾性軟のことが多い。白色、灰白色が多い。舌背や舌縁部が好発部位である。(治療)摘出とレーザーの併用。レーザーのみでは再発する。②神経鞘腫・・・Schwann細胞が腫瘍化したもので病理組織はAntoniA型がほとんどで正常な粘膜下に弾性硬、周囲組織との境界が明瞭で平面平滑な無痛性の腫瘤とし蝕知することが多い。舌縁、舌尖、舌背部に多い。発育は緩慢。MRI診断T1低信号T2高信号(治療)摘出。神経脱落症状は認めない。③多形性腺腫・・・正常粘膜に覆われた無痛性の表面平滑な腫瘤として蝕知できる。弾性軟から弾性硬で周囲組織との境界は明瞭である。上皮成分と粘液、ヒアリン、軟骨様組織が混ざってできている間質成分との混在で腫瘍が構成されている。MRI診断T1低信号T2高信号。長期放置すると癌化する。④線維腫・・・繊維芽細胞の増殖による腫瘍で誤咬などによって慢性刺激に対する結合組織の反応性の増殖。コラーゲン線維に富んでいる。粘膜下に硬結として触知したり、球形またはポリープ状の腫瘤性病変である。MRIではT1,T2とも低信号(治療)外科的切除⑤顆粒細胞腫・・・細胞質に好酸性の顆粒有する細胞の腫瘍性増殖である。発生起源は神経鞘細胞。表面が淡黄色の平滑な隆起性病変。境界不明瞭。(治療)周囲組織を含めた腫瘍の切除。⑥脂肪腫・・・粘膜下弾性軟の無痛性腫瘤を蝕知し周囲組織との境界不明瞭。表面はやや黄白色であるが舌深部にあると舌粘膜の色を呈する。両側舌縁部に認められることもある。成熟した脂肪細胞の増殖(単純性脂肪腫)、筋肉などの他の間葉系の成分が混在する(浸潤型脂肪腫)(治療)外科的切除⑦血管腫・・・血管の上皮の内皮の状態から内皮がすでに成熟下状態であり胎生期の異常によるもの(血管奇形)と内皮細胞が増殖過程で腫瘍の性質を持った血管腫に分けられる。血管腫は出生時にはみられないが乳児期に目立ってくるが5歳で50%7歳までに70%が消退する。淡い紫色、青赤色の腫瘤を認め、圧迫により縮小し退色する。MRIではT1deha低信号T2ha高信号。(治療)経過観察であるが機能障害がおきればgレーザーと外科手術の併用。凍結療法。⑧化膿性肉芽腫・・・毛細血管の新生および血管拡張に間質の浮腫性、浸潤性炎症を伴う肉芽腫。赤色、暗赤色の隆起性病変で柔らかく易出血の腫瘤である。歯など外傷性の刺激が関与する子余もあり腫瘤の表面の凹凸不整であったり潰瘍形成白苔形成がみられる。舌尖や舌背ぶに好発する。(治療)は周囲組織をふくめた切除。
2026年01月31日 06:35
