B細胞による抗体産生
【B細胞抗原認識受容体にくっついた抗原を食べる】リンパ節には侵入した細菌やウイルスあるいはその死骸がリンパの流れにのって絶えず流れ着く。ナイーブB細胞は表面のB細胞抗原認識受容体にぴたっとくっついた抗原を食べる。いかなる抗原にも対応できるように1000億種類以上が用意されかつ自己成分に反応してしまうのはT細胞抗原認識受容体と同じである。大きな違いはB細胞抗原認識受容体は「抗原そのもの」にくっつく点である。【B細胞も抗原提示】B細胞が抗原提示する相手はリンパ節に残っている活性化ヘルパーTである。B細胞はある程度活性化した状態で抗原を提示し樹状細胞によって活性化したヘルパーTによって完全に活性化してもらうのです。【活性化ヘルパーTによるB細胞の活性化】ある程度活性化したB細胞の表面に提示された「MHCクラスⅡ+抗原ペプチド」に抗原特異的に活性化ヘルパーT細胞が結合する。活性化ヘルパーTによりB細胞が活性化されるためには①TCRがB細胞の「MHCクラスⅡ+抗原ペプチド」にくっつく。②共刺激の結合。ここではリガンドはICOSL、B7、CD40L③サイトカイン【出会いは同じリンパ節で起こる】リンパ節の構造はB細胞領域を濾胞といい、T細胞領域にナイーブTがいる。一方リンパ節に残った活性化ヘルパーTもケモカインにより隣接する濾胞との境界に向かう。ここで出会う。【B細胞とヘルパーTは抗原の違うところを見ている】B細胞のBCRは抗原そのもののどこか特定の構造をみていてTCRは「MHCクラスⅡ+抗原ペプチド」を見ている。これは自分の細胞由来のものにくっつくBCRを持つB細胞がいた場合照合に応じる活性化ヘルパーTが存在しないからそのB細胞は活性化しない。すなわち自己抗体はできない。【抗体産生細胞と記憶B細胞】活性化B細胞は増殖し一部はプラズマ細胞(骨髄に移動)、記憶B細胞、残りは濾胞の中心部へ移動して「胚中心」と呼ばれる組織を形成。胚中心には暗領域と明領域(活性化ヘルパーTと濾胞樹状細胞)があり。暗領域で活性化B細胞はプラズマ細胞になる。【親和性成熟】抗原に対する抗体の強さを親和性という。親和性は抗体分子の抗原結合部位の形状に左右される。抗原についたからと言って親和性が高いとは言い切れない。(クレーンゲームで摂れたかといっても離れるイメージ)①暗領域で活性化B細胞が突然変異を起こしながら増殖②増殖した活性化B細胞が明領域に移り濾胞樹状細胞に陳列された抗原を送り込む。③親和性選別・・・選別の結果として親和性の高さが上位3割が生き残り7割が死ぬる。突然変異で自己反応性の活性化B細胞が出来ることもある。ここから親和しの高いものは形質細胞となり低いものは記憶B細胞になる。中度のものは①~③の過程をたどる。【クラススイッチ】抗体は免疫グロブリンで二股の先端の構造が1000億種類以上もある。先端以外はいくつもの種類がある。ナイーブB細胞の細胞膜に発現しているのはIgMでプラズマ細胞ではIgGである。これまでクラススイッチ胚。中心形成された後起こると言われたが最近では胚中心が形成される前にクラススイッチが起こることがわかってきた。こうして親和性成熟とクラススイッチを経て活性化B細胞からプラズマ細胞が誕生する。これが細胞外に分泌されていく。骨髄に移動し大量の抗体を作って体中に放出し始める。胚中心形成前にプラズマ細胞IgMが作られるのが病原体の侵入から4~5日胚形成後に親和性成熟、クラススイッチを経てプラズマ細胞IgGで病原体の侵入から10以上である。【抗体はどう戦うか?】①中和・・・細菌の毒素の中和とウイルスの中和。最終的には抗体が毒素やウイルスに特異的に結合し食細胞が食べて処理する。②オプソニン化【排除できない侵入者】抗体が登場したのに排除できない侵入者がいる。細胞に感染したウイルス。細胞の外を流れているウイルスなら抗体や食細胞の働きで何とかなるが細胞の中に潜り込まれたら手が出せない。同じ理由で細胞に寄生するタイプ細菌に対しても抗体は無力だ。
2026年02月11日 08:23
