④キラーT細胞による感染細胞の破壊
【ウイルスと細胞内寄生細菌】細胞に感染したウイルスや細胞内に寄生するタイプの細菌に対して抗体はほとんど無力である。細胞内まで入り込めないからである。細菌は血液中とか細胞を支える組織の隙間とかだ。増殖して周囲を障害したり吐き出す毒素が体にダメージを与える。しかし細胞外にいる間は免疫の仕組みで排除される。クラミジアとかリケッチアとは細胞内に寄生する。ウイルスは細胞に①吸着②侵入③脱殻④合成(mRNA)翻訳(ウイルスRNA)⑤成熟⑥放出【もう一つのタイプのお皿】ウイルスや細胞内寄生細菌をどう排除するか?戦略としては感染した細胞を丸ごと破壊してしまうことだ。ここで登場するのはMHCクラスⅠ分子である。感染した細胞には病原体(ウイルスや細胞内寄生細菌)由来のペプチドと自己細胞由来のペプチドが同時に提示された状態である。これは体中の細胞が持つお皿に対してMHCⅡ分子は樹状細胞のように抗原提示細胞が持つお皿である。【クロスプレゼンテーション】抗原提示細胞は両方のお皿を持つことになる。ウイルスを食べた樹状細胞の表面にはMHCクラスⅠ分子+病原体由来のペプチドMHCクラスⅠ分子+自己細胞由来のペプチドMHCクラスⅡ分子+病原体由来ペプチドとMHCクラスⅡ分子+自己細胞由来のペプチドが提示された状態である。【ナイーブキラーT細胞の活性化】樹状細胞が提示するMHCⅠ分子+抗原ペプチドにピタッとくっつくTCRを持つナイーブキラーTがやってきて樹状細胞に結合する。【活性化ヘルパーTがナイーブキラーT細胞の活性化を助ける】ナイーブキラーT細胞が正常に活性化するには活性化ヘルパーT細胞のサイトカイン(IL2,IFRγ)が必要である。【活性化キラーT細胞はどうやって感染細胞にたどり着くか?】感染を起こしている組織に向かう活性化キラーTは何を頼りに感染部位を見つけるmだろうか?パターン認識がウイルスや細胞内寄生細菌を認識すると細胞からサイトカインを放出される。サイトカインうち特にIFNによって全身の細胞はウイルスに対して臨海体制をとる。特にケモカインに誘導されて活性化キラーTは感染部位にたどり着く。IFNに持たされる臨戦態勢とは細胞内でのウイルス複製を妨げる分子の発現と細胞表面でのMHC分子の発現促進である。【活性化キラーTは感染細胞を破壊する】活性化キラーT細胞は二つの方法を使って感染細胞を破壊する。1)特殊な蛋白質を放出し感染細胞に孔をあける。その穴から酵素を投入しアポトーシスを誘導する。2)感染細胞が出しているアポトーシスのスイッチを直接押してアポトーシスを誘導する方法。【ナチュラルキラー細胞】キラーT細胞の働きを補完する自然免疫細胞。MHCクラスⅠが細胞の表面に出ないときはNK細胞の出番。ただし条件が2つそろわないと発揮できない。感染細胞にNKD2Dリガンドがストレスのために出ていること。MHCクラスⅠ分子が細胞の表面に出てこないことが条件。
2026年02月13日 08:54
