①病原体と免疫の戦い
【免疫のカギとなる「抗体」】・・・抗体は免疫を担っている細胞の一種であるB細胞によって作られます。抗体が結合する相手のことを「抗原」と呼ぶ。ウイルスや細菌など病原体そのものではなく抗体が結合する物質の総称である。Yの2本の枝の部分はFabはFragmennt(断片)abはAntigenBinndinng(抗原)に結合する。抗体はB細胞に突き刺さっていてこの状態をBCRという。B細胞は抗原に出会うと増殖します。Bsaibouが増えるのではなく、その抗原に特異的に結合するBCRを持ったB細胞だけが増殖する。(クーロン増殖)増殖したB細胞はやがて遺伝子の発現様式が変化してプラズマ細胞(形質細胞)になり細胞の外に分泌される抗体が作られる様になります。分泌された抗体はウイルスに直接結合してウイルスが細胞に潜り込まないようにする。又感染した細胞にも抗体は結合します。すると抗原に結合した抗体のY字の幹の部分をマクロファージやNK細胞が攻撃します。【モノクローナル抗体】・・・1個B細胞は1種類の抗体しか作れません。特定のB細胞が増殖して出来た遺伝的に同じクーロン細胞から作られた均一の抗体を「モノクローナル抗体」という。以前は特定の抗体を作るB細胞と癌細胞を融合して無限に増殖できるようにしてその細胞を増やすことでつくってましたが現在では抗体の遺伝子だけを別の細胞に導入してモノクローナル抗体を作っている。「抗体医薬」という。抗体医薬として使われているのはサイトカインに結合してその働きを阻害するモノクローナル抗体である。ニボルマブ®オブジーボやガルカネズマブ(片頭痛薬)レカネマブ(アルツハイマー病薬)など。リツキシマブはB細胞の表面に特異的にあるCD20と呼ばれるたんぱく質に対する抗体でCD20を発現しているB細胞を殺すことが出来ます。B細胞リンパ腫の治療薬として使われています。同時に正常なB細胞も殺すので抗体が作られなくなります。抗体が悪さをする自己免疫疾患の治療にも使います。難治性ネフローゼ症候群(自己免疫疾患)にも使えます。
【免疫を強化する「抗体の多様性」】①遺伝子の再構成・・・1個のB細胞は1種類の抗体しか作れません。しかし理論的にはほぼすべての抗原に対応できる抗体が存在します。抗体遺伝子は切り貼りのような遺伝子の再構成によることを利根川博士が解明しました。抗体は重鎖と軽鎖と呼ばれるパーツで構成されています。重鎖と軽鎖の先端が抗原にくっつく抗原結合部である。重鎖を作る遺伝子はV,D,Jという領域がありそれぞれの領域には塩基配列が巣恋ずつ異なる遺伝子断片が複数個並んでいます。そして重鎖の抗原結合部がつくられる過程でV領域とD領域とj領域から一つずつ遺伝子断片が選ばれて組み合わせられるのです。これを「遺伝子の再編成」という。重鎖の遺伝子部分にはV(Variable)65、D(Diversity)27、j(Jining)6があり65×27×6の10530通りあり、VとD,DとJno結合部に塩基が負荷されることになり多様性が増します。軽鎖も同様です。抗体の多様性は1000億になります。②クラススイッチによる抗体多様性の獲得・・・重鎖の定常領域には種類がありその種類によってIgM,IgD、IgG,IgE、IgAgaあります。最初に作られるのはIgMとIgDでありIgG,IgE,IgAとクラススイッチします。さらにIgGha4つのサブクラスがあります。コロナワクチンを何回も接種した際にIgG4にクラススイッチしたのが言われてました。ウイルス感染を防御するのはIgGとIgAでウイルスに対してはIgGが高い親和性を持ちます。IgGのFc領域は他のクラスのFc領域よりもマクロファージやNK細胞の受容体に認識されやすいようになっtリる。抗原結合部が作られるときに遺伝子の再構成が起こりさらに抗原に出会ったときに突然変異により遺伝子の塩基配列が変化します。そうして作られる抗原結合部は抗原に対して親和性が高まりより強く結合し中和活性が上がります。「親和成熟」という。ところで遺伝子再編成でランダムにさまざまな抗体が出来るなら自分自身の分枝に反応してしまう抗体ができないのでしようか?これは「負の選択」といって自分自身の分子に反応するBCRを持つB細胞は早期に排除される仕組みになっています。T細胞も胸腺学校で排除される仕組みがあります。
2026年02月26日 08:51
