⑤炎症とサイトカイン
(1)骨が破壊される自己免疫疾患、関節リウマチ・・・免疫疾患は免疫寛容が破綻して自分自身の分子や無害な分子に反応するT細胞が活性化されたり自己抗体が出来たりして起きます。ただしそれは第一stepで第二として炎症が関係します。関節リウマチは炎症によって関節などの骨が破壊される自己免疫疾患です。炎症の本体は患部に集まった種類の免疫細胞とそれらが出すサイトカインです。関節リウマチの発生過程で作用するサイトカインとその阻害剤。自己反応性のナイーヴT細胞が樹状細胞からのIL12、IL23①のサイトカインにより自己反応性活性化T細胞(TH1、Th17)にそれぞれ分化しそれぞれサイトカインINFγ、サイトカイン17放出しマクロファージを活性化することにより滑膜細胞にIL1β、TNF-αなどのサイトカイン産出します。一方滑膜細胞にはIL17が関節を包む滑膜の細胞に作用します。子刺激により滑膜細胞はIL6大量に発生します。IL6はヤヌスキナーゼ(JAK)(細胞のタンパク質のチロシンをリン酸化する酵素)を活性化して骨膜細胞の増殖、RANKLというサイトカイン産生、炎症、疼痛、軟骨破壊の促進です。阻害剤は①IL23阻害剤②CD28阻害剤(アパセプト)③自己抗体(抗CD20抗体リツキシマブ)④抗TNFα抗体(インフリキシマブ®レミケード、アダリムマブ®ヒユミラ、ゴリムマブ®シンポニー⑤抗RANKL抗体⑥抗IL6抗体(トシリズマブ®アクテムラ)、抗IL6受容体抗体⑦JAK阻害剤【自己免疫疾患とサイトカイン】炎症性サイトカインであるTNFαに対する抗体が関節リウマチに劇的に効果を表すことに成功しました。TNFαの作用を阻害する抗体とTNFα受容体と抗体の一部を融合したエタネルせプトはブドウ膜炎、炎症性腸疾患、硬直性脊椎炎など効果が示されました。さらにIL6を阻害する抗体トシリズマブ®アクテムラがTNFα抗体より効果がいいとされてます。何故かというとIL6がIL6を誘導する増幅機構があるためだと考えられている。他にはB細胞そのものを排除して抗体産生を抑える抗CD20抗体(リツキシマブ)やT細胞の活性化を抑えるCD28阻害剤(アパせプト)も関節の治療に使われている。(2)アレルギー疾患を増悪化するもの・・・1型アレルギー疾患を悪化させるものはIL4、IL5、IL9、IL13、IL31などTh2型のサイトカインです。ナイーブT細胞⇒(IL4)⇒Th2⇒(IL4)⇒B細胞⇒IgE⇒肥満細胞。Th2細胞⇒IL13⇒粘液を高めるが角化細胞(バリア機能の低下)血管内皮細胞(透過性上昇)腸管上皮細胞(粘液産生上昇)気道が狭くなって喘息を起こす。Th2細胞⇒IL5⇒好酸球(喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎)Th2細胞⇒IL4/IL13(デュピルマブ)Th2細胞⇒IL31⇒神経細胞(かゆみ)
2026年03月12日 08:56
