Foxp3遺伝子
【区別できるマーカー】免疫応答を促進するのがT細胞(活性化T細胞)抑制するのもT細胞(Treg)である。CD25はTregの有用なマーカーであるがそれだけでは2種類のT細胞を区別することはできなかった。CD25はTregでない活性化されたエフェクター細胞にも発現されており区別するようなマーカーを見つける必要があった。転機が訪れた。自己免疫疾患であるIPEX症候群の原因遺伝子に注目。性染色体上にある単一遺伝子の突然変異で起こる病気。伴性劣性遺伝なので血友病見たく保因者である母親から生まれたXY男のみが発病し女は発病しない。(Xのスペアがあるから)。生後3年以内に自己免疫疾患が内分泌臓器に発生する。1型糖尿病、橋本病、溶血性貧血、血小板減少性紫斑病、アレルギー性皮膚炎など起こりほぼ全例に炎症性腸疾患を発症し乳幼児期に死亡してしまう。【マスター制御遺伝子Foxp3】Foxp3遺伝子を転写するmRNAはCD4陽性T細胞に特異的に発現することがわかっていた。そこで正常マウスの末梢細胞で採取したCD4陽性T細胞をTregのもう一つ分子マーカーであるCD25でCD25陽性とCD25陰性に分画してこのRNAの発現状況を定量的にPCRで解析した。Tregの分子マーカーであるCD25が陽性である分画でFoxp3遺伝子が特異的に発現しておればTregに特異的に発現している遺伝子である可能性が高くなる。結果はFoxp3遺伝子のmRNAは正常マウスの末梢組織のCD25陽性細胞のみ検出された。これは胸腺においても検出された。Foxp3遺伝子はTregに特異的に発現すること、ナイーブT細胞にFoxp3遺伝子を強制発現させると(抑制活性はIL10、TGF-βなどの抑制性サイトカインの誘導を介したものでもない)Tregと同様形質と機能を獲得することが明らかになりFoxp3発現T細胞によって自己免疫疾患が抑制されることが分かった。【人の病気もTregの異常が原因】
2026年04月05日 17:06
