Treg細胞
【胸腺で成熟する特異なリンパ球】Tregが他のT細胞と違って大きく異なっている一つが胸腺において機能的に成熟した状態。【胸腺内で抗原にさらされて「正の選択」】通常のT細胞はナイーブT細胞として全身に存在し抗原にさらされて活性化T細胞になる。それからTh1Th2Th17などのヘルパーT細胞に分化して免疫の司令塔として機能を担うようになる。ところがTregは胸腺で胸腺で産生された段階で免疫系を抑えるという機能に特化したT細胞である。正常な胸腺は自己免疫疾患を起こす自己免疫性T細胞を産生しているがそうしたT細胞の活性化や増殖を抑制するTregもまた産生している。マウスの胸腺では胎生期からナイーブT細胞が産生されるがTregは遅れて生後3日以降にならないと産生されない。そのため生後3日ごろに胸腺を摘出すればTregの産生を阻止できる。通常自己免疫疾患の原因となる自己反応性T細胞はTregによって抑制されている。ところが胸腺摘出によりTregが産生されなくなると自己反応性T細胞が増殖、活性化され炎症反応などの免疫反応が起きる。これがマウスで生後3日の胸腺摘出で自己免疫疾患が起こるメカニズムである。人間では妊娠期の14週ごろである。高齢になるとpTregの数が増えるのが長く生きているうちに様々な抗原にさらされているためだと考えられている。【Foxp3遺伝子を使わずにTregを作るには?】腸管において「特殊な条件下」①普通のリンパ球にIL2wo出させないようにする。②CTLA4wo発現させる。③そういうリンパ球に抗原刺激をする。(pTreg)TGF-βによりpTregが誘導されることともにㇾチノイン酸(ビタミンA)がTGF-β依存的なTregの分化を促進することは共通認識である。【自己免疫疾患の起こりやすさ】かっては自己免疫疾患が起こるのはリンパ球の問題でなく標的になる自己抗原問題があるというのが常識的であった。ウイルスと自己の抗原が似ているとかで標的の側に問題があると考えられてきた。今ではリンパ球の制御の問題であると考えられるようになりつつある。自己免疫疾患はTregを除けば発症させることが出来るがその発症の頻度や病気の表現型は遺伝背景によってある程度決まってくる。自己免疫疾患になりやすくなる「塩基多型」が多く見つかりそれがCTLA-4がTregに発現しているのが共通認識である。ある種の薬はTregを序kと出来るが同時に自己免疫疾患が起こる。抗CTLA4抗体はがんに効くが副作用も起こる。それが自己免疫疾患である。
2026年04月12日 09:20
