1の②痛みを理解するための基礎的知識
【一回だけの痛みの役割は警告反応だ】痛みを考えるには火傷を起こす熱の侵害刺激、押しピンを踏む、ものにぶつかる、包丁で指を切るなどの機械的(物理的)な刺激、心筋梗塞のように虚血によって体内で産生されるる化学物質で引き起こされる化学的な侵害刺激などがあります。痛みがどのように発生し脳に伝えられ、認識されるかに浮いて最初に記載したのはデカルトである。皮膚に伝えられた侵害刺激は脊髄に伝えられ緊急の場合は脊髄から直ちに筋肉に指令を出して危険から逃れたり危険なものを除いたりします。同時にどこで何がおこっているかを知らせるために視床を経て大脳皮質の一部に伝えられて侵害情報が痛みと認識される。体性感覚にホムンクルスを表示しています。体性感覚野の表面に入ってくる情報量が多い口唇や手足指が多く描かれている。【慢性痛はそのものの役割が失われている】痛みは痛みが続く期間で分類されています。1)警告反応のあと痛みがなくなる一過性の生理的な痛み2)炎症反応や手術の後の痛みのように一定の期間で消失する急性痛、関節リュウマチや帯状疱疹後神経痛のように3か月続く慢性痛の3種類である。この中で急性痛は傷ついた組織や切れた血管から漏れた血液から様々な物質が出ています。これらの物質(PGなど)は痛みを伝える感覚神経の末端の侵害受容器に作用して痛みを起こします。血管が拡張して血流が増えることによって赤くなり熱が出て腫れる。いわゆる炎症反応である。炎症部位では痛みに感じやすくなる痛覚過敏反応だけでなく自発痛が起こります。歯痛(夜間痛)とか足をくじいた後歩くときに足に体重がかかりよる寝られんようになるのが自発痛である。侵害情報は皮下の炎症部位から脊髄を通って大脳に伝えられ痛みとして認識されます。痛みは頭痛、四十型、腰痛、関節痛、神経痛、筋肉痛などがあり部位によってさまざまな呼び名があります。『体性痛』と呼ばれてます。歯痛や頭痛は舌や顔面の知覚を担う三叉神経を介して延髄を経て大脳皮質伝えられます。顔や頬部や菓子を支配する神経は三叉神経痛、肋間神経痛、座骨神経痛と呼ばれています。【慢性腰痛歯大脳の記憶が原因】日本人で一番多い痛みは腰痛です。半数が3か月以上の腰痛、慢性腰痛に悩ませています。急性腰痛は目に見えない緒とした神経の圧迫・断裂や炎症反応、あるいはそれまでに蓄積した疲労で起こるので画像検査しても異常が見つからない。腰の骨は5つの椎骨からなり椎骨の全部の間には椎間板があり椎間板が後ろ側に飛び出して神経を圧迫するのが椎間板ヘルニアである。脊髄の通り道が狭くなる脊柱管狭窄症や椎骨が圧迫骨折する骨粗しょう症も強い腰痛が起こります。しかし慢性腰痛の場合は検査しても原因はわからないとされてます。最近は検査で異常が見つからない慢性腰痛は再発すのではないかという不安やストレスなど心の問題がかかわっていることがわかってます。【肩こりは腰痛と同じ骨、筋肉、血管、神経による痛み】日本人に多いからだの悩みは腰痛と肩こりで女性が肩こりの一番の悩みです。首には8つの頸椎があり第一頸椎が環椎で第二頸椎が軸椎と言われ咽仏です。首の付け根から肩甲骨を覆っている表面にある一番大きな筋肉は僧帽筋である。筋肉の中には血管や神経が走っています。同じ姿勢を長くとり続けたり、ストレスを加えたりすると僧帽筋をはじめとして肩の筋肉が引っ張られた状態が続き、血流の流れが悪くなり、老廃物の流れが悪くなります。さらに神経が圧迫され、肩が強ばったり不快感や痛みが生じるいわゆる肩こり状態になります。一般的に女性の方が筋肉量少ないため、肩が張った状態になりやすく、基礎代謝による熱の発生が少ないことが女性に肩こりが多い要因と考えられている。【加齢で増加する帯状疱疹後神経痛】痛みは侵害受容性疼痛と神経障害性疼痛大別される。原因、症状や消炎鎮痛薬の効果があるかないかで区別されています。①侵害受容性疼痛・・・火傷、切り傷、痛みを伴う発疹による帯状疱疹や歯痛など炎症反応に伴う炎症性疼痛、術後痛、癌性疼痛などがある。②神経障害性疼痛・・・けがによる神経の損傷、脊損、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害後に生じる痛み、帯状疱疹後の神経痛。後者は難治性になることも少なくありません。肌着で触れることで強い痛みが生じるのは(異所痛「アロディニア」)【急性腹痛の多くは原因がわからない】皮膚や筋肉での(体性痛)と呼ばれるのに対し内臓と内臓を包む膜が刺激されて生じる痛みは(内臓痛)と呼ばれています。又内臓に痛みの原因があって内臓から離れた場所(皮膚)に生ずる痛みは(関連痛)と言います。狭心症では胸だけではなく左肩に痛みやしびれや左大臼歯の歯痛が生じます。急性虫垂炎の初期ではみぞおちに鈍い痛みの関連痛が生じます。内臓には一夜動きを知覚する感覚経路がなく腸が動いていることも感じません。内臓痛は体性痛と異なり広範で限局しないという特徴を持ってます。これが腹痛です。炎症がない胃や腸を切断するときも電磁波で加熱して癌組織を死滅させるときも痛みを感じません。しかし強く収縮したり結石や通過傷害により管腔が強く押し上げられれば急激に痛みが生じます。皮膚と異なり危険から逃れられない、危険物を自分の手足で除けない内臓にとって原因がなくならない限り痛みの警告を出し続ける内臓痛は命を守る重要なシグナルである。
2026年07月10日 10:46
