2-①痛みはどのように生じ脊髄に伝えられる?熱の受容器
視覚、聴覚、味覚、臭覚などの特殊感覚以外は体性感覚である。体性感覚の受容器は身体の表面、内臓、筋肉、全身のすべての部位に分布しており冷たい、熱い、押す、触る、引っ張るなどの体に加えられる様々な刺激を感知しています。これらの刺激は侵害刺激と言います。受容器には熱侵害受容器、機械侵害受容器、化学侵害受容器があります。唐辛子は熱に対する侵害受容器である。【温度の受容と体温調節の仕組み】微生物、植物から動物に至るまで環境の変化に対して適切に反応することが生存に欠かせません。人の体温は36°~37℃で38℃6分以上で安静にしたり病院を受診したりします。動物は生活できる温度の範囲が限られていて、範囲から外れると温度感覚は痛みに変わります。それは身体を構成するタンパクが熱に耐えられるかどうかにかかっています。このようにタンパクんが熱によって性質が変わることを「変性」という。60℃以上で変性します。人では皮膚に加えられた冷刺激や温刺激は脊髄を経て大脳の体性感覚野に伝えられて温度を感じる一方、体温を調節する脳の中枢に伝えられて、必要に応じて自律神経系を介して血管を閉じたり、開いたらり汗を出す指令を出します。暑い時は手足の血管を開き、汗をかいて熱を逃がし体温が上昇しないように調節しています。【温度による反応の変化】31℃以下の場合、温度の低下に伴って生じる冷感は「涼しい」から「冷たい」に変わり15℃から⑩°まで下がると痛みを感じるようになる。反対に31℃以上の場合「暖かい」温感から「熱い」に変わり43℃以上になると痛いを感じるようになる。侵害刺激となる。温冷刺激に応答する皮膚の構造と4つの神経活動パターンがある。【唐辛子の主成分カプサイシン】カプサイシンは人を含め多くの動物で体温を下げるだけでなく痛みを誘発することがわかりました。しかし高濃度投与するとカプサイシンに対する反応が弱くなります。(脱感作)【ガルバーニの動物電気と興奮性細胞】ガルバーニはカエルを解剖した際に切断用と固定用の2つのメスをカエルの脛の神経をあてたところ筋肉が震えたことから筋肉に電気がおきているのを見つけたと言われてます。これを「動物電気」と呼ばれています。NAイオンの細胞外濃度は細胞内より10倍高く反対にKイオンは細胞内濃度が細胞外より20倍高くなっています。筋肉の細胞やニユーロンはイオンを通さない細胞膜にイオンを通ることのできる蛋白を植え込み、細胞膜のイオンの流れを調節しています。これらを「イオンチャネル」という。チャネルが拓いてイオンが流れると電流が生じます。細胞は電気が流れれば活性化され、筋肉は収縮しニユーロンは神経伝達を行います。筋肉の収縮を行う菌細胞や神経伝達を行うニユーロンは「興奮性細胞」と呼ぶ。【カプサイシン受容体は熱の侵害受容器】カプサイシン受容体はカプサイシンだけでなく熱の侵害刺激でそのイオンチャンネルが開きNA+イオンとCAイオンが通ることで電流が生じます。その電気信号が脳に伝えられて暑いと感じます。【温度受容器】芋ずる式に発見された温度センサーTRPイオンチャンネルは細胞膜を6回貫通する共通の基本構造を持っています。43°以上で活性化するカプサイシン受容体はTRPV1、52℃以上で活性化する熱受容器はTRPV2。TRPV1ha熱の侵害受容器TRPV2は熱いものに触った手の反射に関与。TRPV3は樟脳TRPM8はメンソールTRPA1はニッキ、しょうが、わさびで活性化されます。皮膚には冷点、温点、痛点があり冷刺激、温刺激、痛みを引き起こす熱刺激に対する神経活動がみられ、それらの受容器タンパクはいずれもTRPイオンチャンネルの一員です。
2026年07月17日 08:46
