2-③腹痛はどのようにしょうじるか?化学的受容器
【内臓の感覚神経の分布と機能的な痛み・・・過敏性胃腸炎】皮膚の体性感覚と筋肉の動きが意識的であるのに内臓は発汗、心臓の拍動、食べ物の消化など自動的に調節する自律神経系の交感神経と副交感神経の二重支配を受けている。激しい腹痛など痛みが強い場合も交感神経系が優位になり脂汗が出ることがあります。体性神経と同様に内臓感覚神経の細胞体は後根神経節に存在し脊髄後角に向かう途中で交感神経節に枝を出して分泌ニユーロンや運動ニューロンとシナプスを形成し腸管の分泌や運動、血管拡張と発汗による体温調節などに影響を与えます。内臓の情報を伝える感覚神経は後根神経節ニューロンの10%以下で少ないですが脊髄と平行する交感神経幹にも入り上下して異なる脊髄分節にまたがって終結する。内臓からの情報の部位がはっきりしないので腹痛だったりみぞおちが痛いと言ったりします。内臓神経の受容器は胃や小腸や大腸などの腹腔と生殖器、膀胱、直腸などが入っている骨盤腔の内側と内臓を覆う漿膜である。神経終末は消化管の外側の漿膜にあります。骨盤腔は漿膜だけでなく内側の粘膜にも神経終末は均等に分布している。内臓の感覚終末は弱い刺激で発火する低閾値受容器と強い刺激で初めて発火する高閾値受容器がある。健康な時は自律神経により制御されていていますが一過性に強い刺激が加わるとその刺激で高閾値受容器が活性化され一過性の痛みが生じます。急性虫垂炎や消化管の拡張になると隠れていたサイレント受容器が加わり比較弱い刺激でも痛みが生じます。お産の時は子宮が収縮し腎痛が起こる。内臓の受容器から脊髄の後角の入力が増加するとニューロンの感受性が高くなり敏感になる。内臓の生理的な自律活動が機能性胃腸症や過敏性腸症候群などの機能性消化管傷害と関連しています。【内臓痛にかかわる受容タンパク】内臓痛は熱の侵害刺激を受けることがないので結石などの機械的な侵害刺激と化学的な侵害刺激によると考えられている。胃潰瘍では胃液が胃の内部を刺激して痛みが生じます。腎結石は尿管が塞がれて拡張することにより尿により圧迫されて虚血になります。心筋梗塞も乳酸が溜まり激しい痛みが生じます。内臓では局所的なPHの低下により危険を知らせる仕組みが備わっています。内臓痛にかかわる化学的な受容器タンパクは酸感受性イオンチャネルが関与しています。これらは機械エネルギーや化学エネルギーや熱エネルギー(少し)を電気エネルギーに変換するイオンチャンネルでした。皮膚で電気エネルギー変換されたこれらの情報がどのように感覚神経を通って脊髄に伝えられるでしょうか?
2026年07月28日 16:21
