2-⑤痛みはどのように脊髄に伝えられるのでしょう
【痛みの最初の中継点・脊髄とゲートコントロール説】冷たいものや熱いものに触れた時にその刺激がどのように伝えられるかというと後根神経節にあるニューロンから出た神経線維はすぐに枝分かれして皮膚や筋肉に向かいもう一方は脊髄に向かい後ろ側から脊髄に入ります。灰白質の脊髄ニューロンは後角の浅いところから第1層第2層になっていて脊髄にあるニューロンは①皮膚などの末梢神経から感覚神経の終末②脳幹から入力する下行性疼痛抑制系のニューロンの神経終末③脊髄から脳に出力するニューロンPその出力を制御する④介在ニューロンがあります。無髄神経と有髄の細い神経は体表の温度変化を伝えます。有髄の太い神経は脊髄後角の深い層に触刺激を与えます。脊髄から脳に侵害情報を出力するニューロンは表層の第1層にあり第2層にはニューロンの活動を調節する小型の介在ニューロンが密集してます。温度変化や痛覚を伝える神経線維は反対側の前側索を通り触覚刺激を伝える神経線維は同じ側の後索を通って感覚情報が脳に伝えられると考えられている。ゲートコントロール説とは第2層をゲートの役割をはたしていて下行性疼痛抑制系が痛みの閾値のレベルを調節しているという考え方です。脳幹からのノルアドレナリンとセロトニンと脊髄のオピオイド受容体(μ受容体)が脳へ出力調節を行います。【シナプスーニューロン間の神経伝達】感覚神経が脊髄に到達した神経終末は脊髄ニューロンの樹状突起と細胞体とシナプスを形成して皮膚などの末梢神経から感覚情報を伝えます。シナプスは軸索端末が他のニューロンやその樹状突起と接して信号連絡をしている特殊な接合部である。軸索を伝わって神経線維のシナプス終末に到達した活動電位が引き金になってシナプス終末から神経伝達物質グルタミン酸が放出されます。グルタミン酸は脊髄後角ニューロンのシナプス後部の細胞膜にあるグルタミン酸受容体と結合して脊髄のシナプス後ニューロンの電位変化を引き起こすことにより神経伝達が行われます。NAチャンネルと異なりグルタミン酸受容体のシナプス後電位変化は小さくそれ自身で自己増幅するほどの興奮はしません。脊髄のグルタミン受容体は皮下の感覚受容器の役割をはたしている。受け取った情報を脊髄から怒り出すニューロンが活性化されると脳に情報が伝えられます。最終的に痛みが大脳皮質体性感覚野で認識されることになります。脊髄には感覚受容器から受け取った情報を脳に送り出すニューロン(P)以外に送り出すニューロンに働きかけて門番の役割をする介在ニューロンがあります。
2026年08月03日 14:57
