3-①痛みの中枢はどこにあるのだろう・・・痛みは脊髄から脳にどのように伝えられるでしよう
【痛みの感覚と痛みに伴う情動、気分と感情】がん患者例で痛みには感覚成分と感情成分があることがわかりました」。痛みは生命体にとって直接傷害を及ぼす危険を知らせる警告システムとして最も基本的な感覚で進化の過程で保存されてきました。大脳皮質が発達するにつれ、行動に感情が伴うようになります。つまり情動、気分、感情などがあり情動は警告システムが作動したときに動悸、血圧の上昇、発汗など短期の生理的な反応に気分は情動反応が長く続く状態に用います。感情は意識的な情動反応に用いられ主観的になります。痛みに注意がいくと痛みが強まり、気がそれると弱まるように痛みの認識はその時の注意の度合い、精神状態、その人の過去の過去をはじめ多くの因子により影響を受けます。【脳の構造と痛みの脳への伝達経路】脊髄に続く脳幹は(全身の感覚・運動情報を様々な領域に伝える神経線維)(脳で処理された情報を脊髄でフィードバックする神経線維)(脳から運動ニューロンに指令する神経線維)の3つです。脳幹は延髄、知覚と運動機能を統合する小脳の出入り口にある橋と中脳に分けられます。間脳には視床と視床下部があります。視床は感覚情報の大脳皮質の中継点である。(嗅覚以外)視床下部はストレス分泌や血管収縮、拍動、発汗など自律神経系を制御しています。大脳皮質は前頭葉、頭頂葉、後頭葉、側頭葉に分けられます。(体性感覚野、運動野、聴覚野と決まった感覚情報を処理する部位)と(意思決定と運動行動の制御する前頭部前頭葉)と複雑な脳の統合機能に関する(連合野)と呼ばれる部位があります。記憶形成の(海馬)、恐怖や情動の情動の表現に関係する(偏桃体)などは大脳辺縁系と呼ばれている。喜び、愛情、怒り、痛みなどの情動で役割をはたしているので情動脳と呼ばれている。痛みの脳への伝達は脊髄後角のニューロンから出た神経線維が脊髄の正中線を越えて視床で感覚識別する外側系と痛みを伴う感情認識を行う内側系に分かれます。例えば脳梗塞は体性感覚に傷害を受けた場合痛み部位や性質をいえず侵害刺激を受けた場合ははっきりしない不快感で終わる。【痛みにかかわる部位のfMRI】痛みの感覚成分に受容な役割を果たすのはイオンチャネルであるがもう一つは経験をへて形成された脳の神経回路網が関係します。ニュウロンの神経活動は生体の一日に使うエネルギーの約20%である。多くは静止膜電位の維持に使います。脳の血流量と酸素消費の増加が関係してます。fMRIは脳の酸素消費の変化を見ることにより機能的な脳の神経活動を記録しています。侵害刺激により体性感覚野だけでなく痛みで活性化される脳の部分がパッチ上にとらえられる。脊髄から外側系により視床から体性感覚野が活性化される部位の集団です。それらを刺激すると急性痛となります。最近は脳が活発に働いている時ではなく安静の時に活動するデフォルトモードネットワークという神経回路網があることがわかり下行性疼痛抑制系と関連付けて痛みと強い関係が提唱されています。
2026年08月05日 16:28
