③アレルギー性疾患VS各器官vol2
4-3【好酸球性消化管疾患ー消化管での戦い】・・・「好酸球性の食道炎と胃腸炎」食べものがアレルゲンとなって様々な炎症を起こすものに好酸球性消化管がある。アレルギーと類似の背景を有し、近年増加傾向にあります。好酸球が消化管のいずれかに入り慢性的に炎症を起こし嚥下障害、胸やけ、胸痛、腹痛、下痢といった症状を引き起こす。好酸球食道炎と好酸球胃腸炎があります。「好酸球性消化管疾患のメカニズム」・・・好酸球性消化管疾患の病態形成は何らかの抗原に暴露した際にTh2が誘導されIL4,IL5、IL13などのサイトカインが分泌した結果好酸球が消化管内の組織に浸潤し慢性的な消化管の炎症が引き起こされる。好酸球は組織内で炎症性メディエーター(PG、ロイコトリエン)やIL5などのサイトカインを産生し持続的な炎症と組織損傷を引き起こすことが想定されます。「他の環境因子も病気に影響?」腸内細菌では抗菌薬を使用することディスバイオーシスが起こることで細菌感染が起きますが他にも界面活性剤の使用で喘息のような症状を引き起こします。界面活性剤の成分が上皮細胞のバリアの隙間を拡げる働きがあり食道内の食物やバクテリアなどの異物が体内に侵入しやすくなった結果炎症が誘導され上皮細胞が壊れた時に過剰な免疫応答が誘導され食道炎や胃腸炎が発症するものと考えられます。薬は抗IL4・IL13受容体抗体であるデュピルマブが認可される様になるでしよう。4ー4【蕁麻疹・アナフィラキシーショック】急性蕁麻疹と慢性蕁麻疹があります。後者は6週間続くものとされています。急性は24時間以内に消えるのですがそれが何度も繰り返されます。種類は「突発性慢性蕁麻疹」「機械性蕁麻疹」「コリン性蕁麻疹(体温上昇)」「寒冷蕁麻疹」「遅延性圧蕁麻疹」などがあります。蕁麻疹は表皮の下にある真皮内の血管から水分が漏出することで起こります。治療はステロイドや抗ヒスタミンなどの標準治療であるが特に突発性慢性蕁麻疹は「オマリズマブ」「デュピルマブ」などが用いられる。「アナフィラキシーのメカニズム」最も多いのがIgE抗体が関与するタイプ。アレルゲンによってIgE抗体がつくられ再び入ったときに肥満細胞や好塩基球が刺激され体のあちこちでヒスタミンが一度に大量に放出することで血圧が急激に下がり呼吸が苦しくなり全身的な症状が一気に出てきます。薬剤が血管に入ってきたときに起こりやすい。一方でIgE抗体が関与しないものもあります。IgG抗体である。補体などによる免疫反応が関与しマスト細胞が活性化することにより起こります。解熱鎮痛剤や造影剤などである。
2026年09月19日 08:51
