⑤「動く遺伝因子」と精神疾患 脳のゲノムの中を飛び回るLINEー1
【様々な環境因子が、脳の遺伝子変異を引き起こす】精神疾患の中でも統合失調症や双極性障害は遺伝要因が働くことが知られています。遺伝要因の実態を知るためにSNP(一塩基多型)やCNP(ゲノムコピー数変異)など患者さんに多くみられる多型や変異を探し出す研究がなされている。受精卵の段階から分化したすべての細胞にみられるゲノム変異をしらべたものとなります。受精卵が細胞分裂を始めた後に、一部の細胞に起きる塩化配列の変化を『体細胞変異』と呼びます。体細胞変異は細胞分裂の際のDNA修復エラーや酸化ストレスなどによって一定頻度で蓄積していきます。脳神経系の細胞ではこれから紹介する遺伝子の転移など様々なメカニズムにより体細胞変異が生じていることが明らかになってきています。胎生期の母体環境、誕生後の栄養不足や養育環境、成長してから仕事やストレスなどの環境要因にさらされています。
2026年10月10日 16:11
