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広島県呉市広駅前 小早川歯科口腔外科クリニック

呉市広駅前 小早川歯科口腔外科クリニックでは、歯科口腔外科・小児歯科・審美歯科・インプラント・レーザー治療など幅広く対応します。

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自己免疫疾患とTreg細胞

自己免疫疾患がおこるのは標的になる自己抗原に問題がある。つまり感染したウイルスと自己の抗原が似ている(交差免疫)あるいはウイルスなどの感染による自己たんぱくの構造変化により自己反応性のB細胞の出現により自己抗体の産生によるもとされていたがT細胞関連では制御性T細胞(Treg細胞)の変異〈減少)により自己反応性T細胞の出現、ヘルパーTh17の過剰な出現により免疫寛容の破錠をきたし自己免疫疾患が起こるとされている。
自己免疫疾患は多種多様あり第一世代は代謝拮抗薬(メソトレキセート)やアルキル化薬(シクロホスファミド)などの抗がん剤である。これを低用量で投与すればリンパ球を減らす免疫抑制薬として使える。第二世代はタクロリムス、シクロスポリン、ラパマイシンなど。リンパ球の活性化と増殖にかかわるリンパ球の細胞内シグナル伝達物質阻害する薬。
第三世代はTreg細胞を増やすような薬を免疫抑制に使うということ。IL2そのものを免疫抑制に使うこと。Treg細胞(foxpxp3)の表面CD25分子はIL2受容体のα鎖で外から供給されないと死滅するのでごくわずかなIL2を供給すればTreg細胞が増えて自己免疫疾患の治療に使える。
2023年07月08日 14:02

免疫のバランス

T細胞・・胸腺で作られるリンパ球の総称。                      直轄部隊
Th1・・1型ヘルパーT細胞。ウイルスや細菌への攻撃を指示している司令塔的な存在。マクロファージ
Th2・・2型ヘルパーT細胞。アレルゲンに反応し様々なアレルギーを引き起こす。好酸球
Th17・・炎症性の1型ヘルパーT細胞。アレルギーや自己免疫疾患に関与する。好中球
Treg細胞・・免疫の過剰反応を抑え免疫寛容を促す生体防衛の調整役。
濾胞性ヘルパーT細胞・・抗体産生の指揮。B細胞。

正常な場合Th1・・・5    Th2・・・5    Th17・・・5      Treg・・・5
アレルギーTh1・・・2    Th2・・・9    Th17・・・9      Treg・・・2
自己免疫疾患Th1・・・4   Th2・・・4    Th17・・・10 >    Treg・・・1
悪性腫瘍  Th1・・・2   Th2・・・2    Th17・・・1  <    Treg・・・11






 
2023年07月01日 11:33

手足口病

手と足、口に限局して水疱ができるウイルス性疾患である。コクサッキーウイルスA16、エンテロウイルス71が原因ウイルスです。
好発年齢は1~5歳。潜伏期間は3~6日で発熱とともに両手、両足、口腔に限局して発疹が出現する。
口腔では頬粘膜、口唇、舌下、硬口蓋に水疱が発生するが、すぐ破れて直径2~3mmのアフタを形成する。
手で手掌、足では足底に好発し白色ないし淡紅白色の米粒大でかべが厚く破れにくい。全身症状はありません。1週間程度で治癒。
2023年07月01日 09:11

ヘルプンアンギーナ

ヘルプンアンギーナはアフタ性咽頭炎を特徴とするウイルス性疾患である。
原因はコクサッキーウイルスA4。夏から秋にかけて流行し幼児が大部分であるがまれに成人もみられる。
潜伏期は2~10日。発熱を初期症状として口腔の後方部と咽頭に水疱を生じ、水疱は破れて線維性偽膜に覆われたアフタを形成する。
嚥下困難や咽頭痛を訴える。発熱は2~4日で解熱し口腔粘膜症状は1週間前後で治癒する。
対症療法が主体で2次感染予防のため抗菌薬の投与を行うことがある。

 
2023年06月29日 11:23

顔面神経麻痺

顔面神経麻痺は突然に顔を動かす神経が麻痺し、筋肉が垂れ下がり表情が作れなくなり片側だけの麻痺で、唾液分泌異常、聴覚過敏、味覚障害を伴うこともある。【【原因】精神的ストレス・過労、顔面への冷風などによる寒冷暴露、ウイルス感染によるもの【治療】早期にステロイドや抗ウィルス薬投与リハビリテーション開始します。最近は高気圧酸素治療によって治ることもあります。
2023年04月24日 07:19

Th17細胞

Th17細胞はIL17を分泌し好中球や各組織の上皮細胞を活性化し炎症や自己免疫疾患【心筋炎、関節炎】を引き起こす。また好中球の動員で細菌や真菌の排除に重要な役割りを引き起こす。Th17細胞はナイーブHelperT細胞から樹状細胞によりIL6、TGF-β、さらにIL23を浴びることにより分化します。Th17細胞はIL17を産生する細胞ですが局所の上皮細胞、繊維芽細胞、血管内皮細胞に作用してIL8、IL6、GM-CSFを産出させ、貪食細胞の遊走、活性化・増殖を促し、好中球の炎症を促す。この場合ナイーブヘルパーT細胞に樹状細胞からTGF‐βのみであればTreg細胞に分化しTGF‐β、IL10産出しすべて炎症反応を抑制します。
 
2023年04月24日 07:16

口腔内における外傷性咬合とブラキシズム(食いしばり)

臨床の現場にいると口腔内にいろんな症状の患者にでくわすことがあります。小さなカリエス、水にしみる、咬合痛、歯肉からの出血、脱離、食片圧入、口内炎とさまざまである。
これらはどういったことで起るのでしょう?水にしみるのは知覚過敏は過度の歯ブラシでやるから歯が傷つくことの説明であるが実際には外傷性咬合や食いしばりによるものものが多い。咬合によって歯が過度に力が加われば一時的に物理的な炎症が起こり水がしみその傷からプラークが加わることにより二次的に細菌性の炎症がくわわることにより咬合痛や歯肉からの出血から歯肉炎、歯槽骨が破壊し歯周病に移行します。また小さなカリエスはかみ合わせがうまくいってないと物理的なクラックが生じひびや隣接面に空洞ができ細菌性の象牙質の破壊と軟化象牙質が起こります。う蝕に移行します。これらの原因は外傷性咬合やブラキシズムによりおこるならば起こらないように物理的な咬合のコントロールと細菌性のプラークコントロールが必要です。『起こった疾患の処置』より『その疾患が起こりうる原因の治療』が必要です。
 
2023年04月19日 16:17

舌下免疫療法

アレルゲンにあたる物質を皮下あるいは口腔舌下に滴下する。アレルゲンを希釈して投与するとTreg細胞が活性化しIL10などの制御性サイトカインによりクラスイッチした
IgG4抗体ができる。これを続けることによりアレルゲンとIgG4が結合することによりIgE抗体が結合を防ぐことによりアレルギー体質が改善するメカニズムです。
欠点は継続していかないと効果はみられない。
2023年04月16日 09:29

近赤外線免疫療法

Treg細胞を目印にして光の作用でがん細胞を破壊する近赤外線免疫療法の研究されている。これは口の中や喉に発生する頭頚部癌が治療の対称です。Treg細胞はがんの周囲に集まり腫瘍免疫にブレーキをかける。Treg細胞と結合する抗体に、特定の波長の近赤外線をあてると化学反応を起こす化学物質をつけて注射する。すると近赤外線をあてた10分後にはTreg細胞が大幅に減少し免疫細胞が癌への攻撃を開始したことで癌細胞を破壊する。この方法だと光をあてた場所の癌を攻撃する免疫細胞だけ活性化され自己免疫反応は起こらない。
 
2023年04月16日 09:11

Treg細胞と癌

T細胞による免疫反応としてヘルパーT細胞やキラーT細胞がありますが生体にはこうした免疫反応を抑制するT細胞系も存在します。この作用を有するT細胞はこれまでにCD8分子
を持つサプレッサーT細胞と呼ばれてましたが遺伝子の実態が解明できていません。これに代わり免疫細胞を抑制するT細胞がTreg細胞である。Treg細胞はCD4分子だけでなく
CD25分子も持ってます。CD25分子はいlL2のreceptorになります。IL2はヘルパーT細胞が産生し細胞性免疫を活性化するサイトカインでTreg細胞に結合するとその分
IL2が減り免疫反応が抑制されると考えられています。Treg細胞は抑制性サイトカインであるIL10、TGFーβ、IL35産生することで抗原提示する樹状細胞に作用してIL12の産生を
抑制しヘルパーT細胞(Th1)の分化、活性化を阻害するすることです。これによりアレルギー反応を抑制し自己免疫疾患の発症を抑制します。ところが免疫系の暴走を抑えるTreg細胞ががん細胞の増殖の手助けをしている側面がある。がん細胞は、非自己ではない自己もどき細胞であり「自己免疫」によってしか増殖を抑制しない。ところがTreg細胞の基本機能は
自己抗原に対する免疫応答を抑制することであり、必然的にがんに対する免疫応答も抑え込んでしまいます。それによってがん細胞の定着や成長が進んでしまう。またTreg細胞は「アンフィレグリン」という物質を産出する。この物質は肺胞壁や乳腺のtissuerepairや腫瘍細胞の増殖生産血管新生転移を促進する。
2023年04月13日 06:00

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